第18章 rapport
三ツ谷とルナマナ、ランは
ひとまず池袋の水族館に到着した。
「ラッコだぁあ〜」
「ふふ…かわいいね。
向こうにはペンギンいるよ」
ルナマナを挟む形でランと三ツ谷で手を繋いで歩く。
途中で、お目当てのスイーツを食べながら休憩した。
「水族館なんて久々だなぁ〜」
「俺も。今日はさ、母ちゃんが久々のオフだから、家でゆっくりさせてやりたくてこいつらも連れ出したんだ。」
「あっ、なるほど。」
なんて優しいんだろう隆は…
「2人きりがよかった?」
フッと笑みを浮かべて顔を覗き込まれ、
思わずドクッと鼓動が揺れた。
「そ、そんなことないよっ?
なんだか家族で遊んでるみたいで楽しい!」
というか…親子みたいで…。
「そっか。ならよかったけど!」
満面の笑みになる三ツ谷に
ランも笑ってソフトクリームを差し出す。
お互い違う味を一口ずつ交換しながら、
次のプランを立てる。
「マナ、クレープ食べたーい」
「ルナもぉ〜」
「はぁ?アイス食ったばっかなのに?」
「まぁいいじゃん隆!私も食べたいし!
クレープと言えば原宿でしょ!」
ということで水族館を出て原宿に行くことにした。