第17章 resolute
「お前、場地さんに感謝しろよ。」
「え?!な、なんで俺が?!」
「お前はあん時任命式をぶち壊した。場地さんが殴んなかったら、お前もっとヒデェ目に遭ってたよ」
「・・・」
「あの人が俺をボコったのはバルハラに入るため。でも、場地さんがバルハラに入ったのは東マンを潰すためじゃないよ。」
「え?!」
「場地さんの考えは他にある。」
「?!?!」
「稀咲だ。」
「え?!」
まさかその名前が出てくるとは思っていなかったタケミチは目を見開いて開いた口が塞がらない。
稀咲って…稀咲鉄太に違いないよな?
「それから、ランさんのこと。」
「?!…ちょちょっと待って!え…どういうこと?!」
狼狽しているタケミチに、千冬は顔のテープを擦ってから軽く深呼吸をした。