第5章 refine
「それよりさぁ、ランは羽織りだけでいーのー?まぁ女物の特攻服ってなるとちょっと俺もやりずらいんだけどな…」
何がやりずらいのかと言うと、
ランの体を隅々まで採寸しなくてはならない…ということだ。
しかし、意味をわかっていないランは普通に答えた。
「いーのいーのー。今どきレディースチームに間違われたくないし。その代わりマントみたいに長めにするから。その方がカッコイイじゃん。それで、内側は赤にするの。もらったスカーフに合わせて。」
「ふっ…なるほど?ランのは俺が最初から最後まで責任持って作るよ。」
「ほんとにー?わぁありがとう!
あとね、こないだ長めの白ブーツを買ったからね、それも合わせて履くんだ〜」
と嬉しそうに言うランに三ツ谷もフッと笑った。
「お前、ぜってー俺らよりカッコよくなるな…」
想像しただけでなんだかやばい…
三ツ谷はブレそうになる手元を見つめながら急いで妄想を取り払った。