第17章 resolute
「ほら、だから追いかけようって言ったじゃねぇかよ」
「やっぱ無理矢理にでも俺らが引き止めれば…」
「さすがにやっぱやべえよなタケミチ…」
「ど、どうしよう…ボコられてたら」
「今から行こうぜ!」
「私行くから!!」
バタバタと教室を出ていこうとするランを、4人は引き止めた。
「待ってくださいランさん!!
俺らも行きます!!」
「っ!絶対にダメ。絶対に来ないで。」
真剣な表情で強く言い放った。
「大丈夫。私が必ずタケミチのこと連れ戻すから。」
唖然としている4人にくるりと背を向け猛スピードで去っていった。
「やっぱランさんかっけぇぇー」
「ファンになりそう…いやもうなった」
「俺らでファンクラブ作らねぇ?」
「その前にやっぱ東マン入ろうぜ」
4人は顔を赤らめながら、茫然とその余韻に浸ってしまっていた。