第17章 resolute
なぜか顔を赤らめバタバタと整列する4人に頭を下げる。
「みんな…あの時はありがとう」
「えっ?!いやいややめてくださいよランさん!」
「そーすよ!顔上げてください!」
「俺ら結局なんもできなかったし!」
「そんなことより相変わらずお、お美しいすねぇ」
「バカお前!いきなり何言って!」
「と、とにかく俺らは大して役立ってないので気にしないでください!」
「そんなことないよ!みんなのおかげで東マンは救われたようなもんだから!…あ、タケミチはいない?もう帰っちゃったかな?」
その言葉に、全員困惑したような表情を浮かべた。
「実はタケミチ、さっき拉致られちゃってぇ…」
「は?!」
「バカお前!妙な言い方すんなよ!
あっ…と、タケミチはさっき、か、羽宮一虎くんにホイホイついて行っちゃって」
その言葉に目を見開き、唇が震えた。
「な、なんっ…かっ、一虎に?!」
「…はい。なんか…バルハラのアジトに連れてってやるとかなんとかで」
「!!!」
顔面蒼白になるランにたちまち皆も慌て出す。