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progress ~東リべ卍~R18~

第16章 rational




バイクから降りてこちらに向かってくるのは
やはりランだった。


近づくにつれ、その異様な雰囲気と充血した目にタケミチはドキリとなる。


その瞬間、勢いよくランが万次郎に飛び込んで、万次郎がそれを受け止めた。

震えているランを、ギュッと抱き締める万次郎。



「やっぱダメだったか…」


万次郎が呟いた。
ランは何も言わない。


「お前はずっと俺のそばにいろよ、ラン…」


2人の光景に、タケミチは茫然としたまま固まる。


「お前まで…俺から離れるなよ。絶対に。」


万次郎の腕の力が強まる。


「…そういうことだからさタケミっち」


「あ、はいっ」


突然話を戻され、タケミチは慌てて我に返る。


「俺に貢献しろ、タケミっち。
…俺に交換条件を出したんだ。
失敗したら……殺す。」


"殺す"


ランを抱き締めたまま、目だけで殺気を放つ万次郎にタケミチはゾクッと鳥肌が立った。
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