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progress ~東リべ卍~R18~

第16章 rational




「三ツ谷!!さっきから何盗み聞きしてんだ?」


突然万次郎がその名を発したので、タケミチは視線を走らせる。


「出てこい!お前の銀髪がチラチラ見えてんだよ!」


その方向を見ると、
木陰から本当に三ツ谷が出てきた。


「いやーバレたかー。
ちょっとトイレ探してたら話し声が聞こえて」


「トイレじゃなくて、ランを捜してたんだろ?
…ほら……」


万次郎がランを三ツ谷に押し付ける。

三ツ谷は顔を歪めて自分の肩にランの頭を押し付けた。


「… ラン…」


場地のことが相当ショックだったのだろう。
ランは憔悴しきっている様子で何も言わない。



「そーだ。ちょうどいいや三ツ谷。
お前んとこの弐番隊にタケミっち入れることにした。」


「は?!」


「こないだランとそう決めたんだ。
なぁ?ラン。」


三ツ谷の肩でこくこくと頷くランに、
三ツ谷は苦笑いする。


「ラン…ったく…」


「タケミっち♡
今日から正式に東マンのメンバーだ。
よろしくな♡」


万次郎の言葉に、タケミチはわざとらしく三ツ谷に頭を下げる。


「よろしくおねがいしやーっすっ☆」


「なんで盗み聞きなんてしちまったんだろ…」


三ツ谷は顔を引き攣らせてからランの肩を抱いて歩いていく。
その隣を、万次郎も歩いて3人は行ってしまった。
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