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progress ~東リべ卍~R18~

第16章 rational




「行っちゃダメ圭介」


「欲張りだよラン。
お前にはマイキーもドラケンも三ツ谷もいんだろーが」


ジィと上目遣いで睨む一虎の威圧感に一瞬鼓動が跳ねた。


「放せ、ラン。」


バッと場地に振り払われた。

フッと鼻で笑う一虎。



「けい…すけ…」


「…っ、そんな顔で見んじゃねーよ。
次会ったらマジで犯すからな。」


「ハハッ。場地怖え〜っ!
もう場地の前には姿を現さないことだな、
ラン。」



パラパラと手を振って踵を返す一虎。

その後を追いかけて進んでいく場地。


一瞬振り返って、目が合った場地の表情が
今まで見た事がないくらい哀しげで儚げで…

そのなんとも言えない雰囲気にどこか威圧されてしまい、ランはその場を動けなくなった。


1人になった静寂な暗闇の中で
さっきまでいた目の前の存在の残像を
ただただボーッと見つめていた。
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