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progress ~東リべ卍~R18~

第16章 rational






「…一虎がいるから?」


悲しく響いたその言葉に、場地は目を見張った。


「お前…なんでそこまで」


「そのくらい知ってるよ。私を誰だと思ってんの」


少しの沈黙の後、場地はハハッと笑った。


「そうだよな…お前は東マンのランだもんな。
でもな、別に一虎がいるからバルハラに行くわけじゃねぇ」


「じゃあ何?」


「しつけぇ奴だなお前は。
そんなだと、三ツ谷に嫌われんぞ」


ハッと目を見開くランにククッと笑う。


「そんなの、関係な」


「ランお前、俺に犯されたい?」


「……は?」


「お前がいるからバルハラ行くんだよ。
俺はお前を見てると、どうにかしたくなる。
理性が飛びそうになんだよ。わかるー?」


「…は?何言って…」


狼狽えるランの頭を掴んで引き寄せ
目と鼻の先で冷たく笑う。



「あー…分かんねぇか。だってお前、"女"だもんな」



その言葉にズキッと心臓が傷んだ瞬間




「っ!!!」




場地に噛み付くように唇を奪われていた。




「…っや!!!」


懇親の力で押し退ける。

唇に手の甲を当ててハァハァと息をする。
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