第16章 rational
バコッ!!
ドゴッ!!
突然タケミチを殴り出す場地。
「ちょちょっと!圭介っ!!」
ランが慌てて場地に駆け寄る。
「場地、やめろや」
三ツ谷が場地の腕を押さえ込んだ。
「放せや三ツ谷。今度こそ殺すぞ。」
「…お前…何がしてぇの?」
三ツ谷と場地が睨み合う中、万次郎が口を開いた。
「何しに来た?場地。
お前は内輪揉めで集会出禁にしたはずだ。」
場地は笑っている。
「マイキー、今またショボイガキ殴っちまった。
大事な集会ぶち壊した俺は、今度こそクビかー?」
前回の三ツ谷のことといいタケミチのことといい、突然殴りこむその行動と発言の意味のわからなさに皆呆気にとられている。
すると、
もっととんでもない発言が場地から発せられた。
「俺、バルハラ行くわ」
「「?!?!?!」」
ランは信じられないものを見るかのように場地を見つめる。