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progress ~東リべ卍~R18~

第16章 rational



「っあ!!ミケちゃん!!」


あまりの怒声のせいか、ランが勝手に名前をつけた三毛猫のミケは外へ出てってしまった。


「あーあ…圭介のせいで…」


「あぁ…ミケぇー…ごめんな戻ってきてくれ…」


まるで女に捨てられたかのように
窓の外に手を伸ばして茫然とする場地に思わず笑いが込み上げた。


「くくくっ…ははははっ」


「てめぇ何笑ってやがる…
つーか……ミケ?って俺まで何言って…」


「あの子の名前だよ」


「勝手につけてんな。そんなダセェ名前却下。」


「えぇー?
じゃあ何かセンスある名前でも思いつくわけ?」


「あいつが戻ってきてくれたら考える。」


「なにそれ、思いつかないからって〜」


「あん?ナメてんのかてめぇ。
だいたい千冬の猫だって俺が名付けてやったんだぞ、
XJと書いてペケジェー。」


「え、そうなの?由来は?」


「あいつのバイクだよ。YAMAHA400XJ。」


「なーんだ、まんまじゃん」


「なんだとコノヤロー!まんまじゃねーだろ!」


「じゃあミケはあれかな。
圭介のゴキのGSX250Eにちなんで…エスペケとか?」


「エス…ペケ…?…っぶ!ダッセエー!」


「はぁ?!だってゴキなんて付けたらゴキブリ飼ってんのかと思われるよ?!」


しばらく言い合いをしたあと、いつの間にか笑いあっていた。
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