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progress ~東リべ卍~R18~

第15章 relent*




「じゃ、じゃあ!他のみんなは?!
っあ!三ツ谷くんとか!!」


そうだ。ランさんは確かあの頃、
三ツ谷くんと付き合っていたはずだ。



「……隆…か…。なんだか懐かしいね」


「え…?」


「どこかで生きてるといいけど…
どこで何してるかなんて知らないよ。
まだ東マンにいるんじゃないの?
でも関わらない方がいいと思うけど。」



どこか切なげに目を細めて笑うランに目を見張る。

なにがどうなるとここまで変わってしまうんだ?!
だってランさんは…



「あの……どういうことですか。
ランさんは東マンの創設メンバーだったし、チームまとめあげてたし、皆とも仲良かったのに何も知らないって…」



「思い出したくないの。もう関わりたくないし。
悪いけど帰って。力になれないから。」



「じゃあ最後に一つだけ!!
稀咲…稀咲鉄太をご存知ですか?!」



その言葉に、初めてランの表情が変わった。

目を見開いて眉をひそめだした。



「稀咲…ね…。
私あの人に…万次郎のことは任せとけって言われたの。
私は隆だけじゃなくて、万次郎にも捨てられた。
稀咲に…大切な人みんなとられちゃった。
血のハロウィンの日に…」



血のハロウィン?
て……なんの事だ?

というか…
三ツ谷くんにもマイキーくんにも捨てられた?!
ランさんが?!

それだけはぜってぇありえねぇ!!
なにか裏があるはずだ!!

ランさんを危険な目にあわせたくなかったとか?!



「思えば…あそこでそれに従った私が全部悪かったのかもしれないね。それで私が…東北の高校に行っちゃったから…圭介死んで…私も抜け殻みたいになってて…祖父に強制的に連れ戻されて…。そもそもなにがなんだか…今でも記憶が曖昧なくらい…」


「!?」


圭介って誰だ?!

というか…

ランさんは東京の高校に進学しなかったのか?!

じゃあもうあの頃から既に…
東京を離れて…東マンを離れて…
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