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progress ~東リべ卍~R18~

第15章 relent*




タケミチたちは、ランにも会いに行った。


現代の月乃ランは、
東北の祖父の実家で暮らしていた。


死んだ祖父の小さな道場を1人で継いでいた。



「タケミチ…
随分と久しぶりだね。生きてたんだ。」


大人びたランの妖艶さは増していたが、やはりあの頃の元気そうな面影はなく、どこか表情は冷たかった。
それでも、その存在感と威圧感はすごいと思った。
隣に見知らぬ男(直人)がいるからかもしれない。

12年たった今でも、男は皆敵なのかもしれない。




「で、何か用?」


「はい…あのっ…」


タケミチは、生唾をごくりと飲み込んでから恐る恐る口を開いた。



「マイキー君に会いたいんです。
どこにいるのか教えてください。」



「・・・」



ランは眉一つ動かさずにしばらくタケミチを凝視した後、なんと口角を上げ、笑みを浮かべた。





「知らないよ。そんなこと。」








「…え?」



タケミチは唖然とした。


一番マイキーくんの近くにいて
一番マイキーくんの理解者だったランさんが、現代ではマイキーくんの居場所すら知らない?!
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