第15章 relent*
「それにさっき、私のこと、大人になったって言ったでしょ。でも、私は隆ともっともっと大人になりたい…」
「っ…!」
(くそ…そんな顔してそんなこと言うな…
本気でもう…無理だ…)
「……どうなっても知らねぇよ?」
ランを睨むように見下ろしながら自身の服を脱ぎ捨て、ランのTシャツも脱がせる。
腹部の刺された傷跡が残っていて、そこに手を這わした。
あのときの贖罪を感じながら触れるだけのキスを落とすと、その部分がぴくりと動いた。
ランも三ツ谷の身体に手を当てる。
初めて異性の体をこんなに間近で見た。
「わぁ…隆の体…やっぱすごい…」
割れた腹筋や引き締まって浮き出ている筋肉が、10代半ばとは思えない、まさに大人の男の色気を醸し出していた。
三ツ谷は照れたように言葉を詰まらせたあと、深呼吸してからランのブラのホックをゆっくりと外した。
すると、ランが羞恥で目を逸らしながら戸惑いがちに自分でブラを取り去った。
「お前の方が綺麗だよ、ラン…」
顕になった綺麗な乳房を思わず三ツ谷は凝視してしまう。
大人の女性の色気を充分に感じてしまうほど、心の底からランの体は美しいと思った。
本気で、きっとこの先もっともっと綺麗になる…と。
願わくば、ずっとその成長過程も自分が見守っていたい…
そうすれば、着せたい服のイメージも、きっとこの先ももっともっと湧き上がる…