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progress ~東リべ卍~R18~

第15章 relent*



「焦るよ…」


「え?」


採寸しながらポツリと言った三ツ谷の言葉に首を傾げる。



「ランは多分、気付いてねぇのかもな。
どんどん大人の女になっていく。
そんなお前に…なんだか俺は焦るよ」


「・・・」


何言ってるの…

どんどん成長して、大人の男になっていく隆に焦っているのは私の方なのに…

私も成長…してたの?
大人の女に…?



「きっとランはこの先も、もっともっと綺麗になる。」



そのセリフにハッとする。

以前誰かに同じことを言われたような気がした。

誰だったっけ…

そうだあれは……



羽宮一虎だ。



あれは確か…
中一の夏、みんなで海に行った時。



"ランは水着じゃなくてもイケてるよ。
きっとこれから、もっともっとイイオンナになる。"


"…は?なに、それ。"


"冗談抜きで、お前はイイ女だよ。
俺と付き合わない?"


"つまんない冗談。
一虎はさ、イケメンなんだから彼女の1人や2人作ろうと思えばすぐ作れるでしょ"


"冗談じゃないって言ったばっかなのに〜"


そのときのやり取りが、なぜだかつい昨日の事のように蘇ってきた。

あの整った笑顔も…。
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