• テキストサイズ

progress ~東リべ卍~R18~

第15章 relent*





すっかり体調も良くなり退院したランは、三ツ谷のインパルスの後ろに乗ってツーリングをしていた。

今日の三ツ谷もカッコイイなとランは思った。

三ツ谷はデザイナーを目指していてファッションに興味があるせいか、その独特の銀髪に似合うアクセサリーや服をいつも身につけていてとてもオシャレだ。


「なんか…海なんて久しぶりに来たなぁ〜」


「そうだな…中1のあの夏、お前のブラバの後ろに乗ってここ走ったのを思い出すよ。あれ以来乗ってねーな」


「また乗ってよ!!後ろに!!」


「ハハッ、また後ろにかよ」


三ツ谷の背に額を押し付ける。


「でもホントは私…こうして隆のバイクの後ろに乗ってんのが好きなんだ、今でも…。」


だから自分のバイクを手に入れた時、嬉しさと切なさが半々だった。


「俺も…お前が後ろに乗って、そーやってしがみついてくれてんの嬉しかったんだぜ。」


「え……」


風に揺られている銀髪の後頭部を見つめる。

そういえば…
いつから彼の背はこんなに大きくなったんだろう。

あの頃よりも明らかに成長してる…

当たり前だけど…
私がこうして彼の背から離れている間に…

みるみる"大人の男"になっていってるんだな…
/ 996ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp