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progress ~東リべ卍~R18~

第15章 relent*




夜の懐かしい公園に来た。


「イブの夜、ここで振られたんだ。
今でもその人が忘れられないの…」


日向はそう言って遠くを見つめた。



「へぇ…ヒナを振る奴なんているんだ」


26歳…
彼氏の1人や2人
今までいくらでもいたっておかしくない。



「なんで、振られたのかな…未だにわかんないよ…
教えてよ、タケミチくん…」


振り向いた日向は泣いていた。



え…??

俺のこと?!

俺が振られたはずじゃ…


現代では俺がヒナを振ってるのか?!



「ちょ、ちょっと俺トイレ!
車に戻ってて!!」



そう言って、公園のトイレで顔を洗った。


よくわかんないけど…
ウジウジしててもしょうがねぇ!!


「変わらなきゃ!!
もう一度ヒナに告白する!!」


意を決してトイレを出ると、
バッタリと出くわした1人のスーツ姿の男。


「あれー?車乗ってねぇじゃん…ダリィ〜」


それだけ言って踵を返して行った。


…?なんだ今の人…
独り言?変な奴…


タケミチはもう一度振り返る。

すると、その男の手の甲を見てしまった。


右手に"罰"…
左手に"罪"…



「まとめてやっちまおうと思ったのになぁ〜」


そういう呟きも耳に入ってきた。
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