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progress ~東リべ卍~R18~

第15章 relent*




「私は……」


ランは頭を下げている万次郎とドラケンを見つめた後、眉を吊り上げて力強く言った。



「みんなと一緒にいたい。今までみたいに。ずっと。」




パッと頭を上げる万次郎たち。

にっこり笑う万次郎の祖父。

はぁ…とため息を吐くランの祖父。



「……わかった。
だが、気が変わったらいつでも戻ってきなさい。
お前はワシのたった1人の大事な孫なんだから」


「うん…ごめん…ありがとう、おじいちゃん」


ランの祖父は寂しげに笑った後、
万次郎たちに向き直った。


「約束は守ってくれよ。
今度こそランを危険にさらさないでくれ。
次何かあったら問答無用で連れて行く。」


真剣な目をして万次郎とドラケンは頷いた。

それをジッと見つめた後、


「どうかこれからも、孫を頼む…」


そう小さく言った。


「それから佐野。今後もちゃんと金は振り込むからな」


「ひひっ。ならば金を賭けた組手勝負をこれからウチの道場でどうじゃ」


「臨むところだ!
確か今は…153勝152負517引き分けで
ワシが勝っているな」


「そうじゃ!だから次こそは勝つ!!」


「いやここで差をつける!久々だから腕が鳴るわい!」


「負けたら寿司を奢れよ!」


「こっちのセリフじゃいボケェ!」


口々に言いながら祖父たちは病室を出ていってしまった。
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