第14章 revive
「あっ、そうだ、コレッ。
マイキーからお前に渡せってさ。」
ドラケンが差し出してきたのは特攻服だった。
「…特攻服…?」
「東マン立ち上げの時、マイキーが着てたトップクだ。東マンにとって、命みてぇなシロモノだ。」
「えっ。そんなものをなんで俺に?」
「着るか着ねぇかはお前次第。
でも、お前に持っててほしいってよ。」
タケミチが目を瞬かせていると、ドラケンはベッドから降りた。
「タケミっち、お前は東マンの恩人だ。みんなが認めてる。俺もその一人だ。」
そう言って、バッと頭を下げてきた。
金色の辮髪が視界の下に映る。
「俺からも改めて礼を言う。
ありがとう…。
それ、大事にしろよ」
恩人…そんなふうに言われたのも、
とてつもなく大事なものを託されたことも、
タケミチにとっては初めてのこと。
マイキーくんの…
これが似合う男になれるかなぁ…
でも俺は…
向こうの世界…未来の世界の住人だし…
過去の俺に任せるしかないよな。