第14章 revive
「ごめんな、2人とも…」
ドラケンがめちゃめちゃ気まずそうに顔を赤らめている。
しかし万次郎はニタニタ笑いながら、満更でもない様子だ。
「あ〜あ。ついに三ツ谷に取られちゃったぁ〜
ケンチン〜、俺ついに失恋しちゃったみたい〜」
「あぁ。ドンマイマイキー」
三ツ谷は突然立ち上がり、
「俺っ、そろそろ帰るわ。」
気まずさに耐えきれなくなったようだ。
「ランもドラケンも、お大事にな。」
「ありがとう、隆。」
「ありがとな。三ツ谷」
「三ツ谷〜、井の中からの脱出おめでとう」
「もう意気地無し君なんて言わねぇよ」
「「???」」
ランが疑問符を浮かべていると、
三ツ谷は「あぁ。」と一言言って部屋を出て行ってしまった。
「万次郎が…キューピットかも…」
ポツリとそう呟いて、薬指の指輪を撫でた。
「あー…そうだろうな。何やってんだろ俺。」
万次郎が切なげに笑う。
「東京卍會公認カップルの誕生ってやつかぁ?
こうなっちまったもんはしょーがねぇから、盛大に祝っちまうことだな、マイキー」
「分かってるよケンチン。2人が幸せならもうなんだっていーよ。俺だってガキじゃないんだから」
「確かに…マイキーもガキ脱したかもな!」
「ケンチンめ…」
幸せそうに笑うランに、
万次郎もドラケンも笑みを零した。