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progress ~東リべ卍~R18~

第14章 revive



「つぅか…そのアザ……
それもそん時付いたやつか?」


「え?アザ?」


疑問符を浮かべていると、
三ツ谷はランの首筋の卍に指を滑らせた。


「あ……」


そうだ。確かこの辺りって…


「祭りの時、万次郎に噛まれたんだよね〜」


その言葉に、三ツ谷は目を見開いた。

抗争の時は暗くて気付けなかったけど…
マイキーに…?!


「…… ラン…お前それ…
どーゆー意味だか分かってんの?」


「へ?」


頭に手を置かれ、険しい三ツ谷の顔が近づいたかと思えば、グッと引き寄せられてそこに吸いつかれた。


「っは!っわぁ…っ?!」


微かなリップ音が鼓膜を揺すり
ゆっくりと三ツ谷の顔が離れていく。


「上書き…。これでもうお前は俺のもん。」


「…え?」


よく分からなくて目をパチパチ瞬かせるランに、三ツ谷はクスッと笑いながら視線を逸らした。


「…ほんと可愛いよな… ランはさ…」


蚊の鳴くような声で小さく呟いた三ツ谷に、
ランの鼓動は大きく跳ねた。

そんなことを言われたのは初めてで、
顔が熱くなり、ランも目を逸らした。
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