第14章 revive
「つーかラン、その呼び方、もうやめろよ。
そもそも、なんで俺だけ苗字に君付けなんだよ。
他の奴らは全員下の名前呼び捨てなのに。
けっこー虚しく感じてたんだぞ。俺。」
「ごめん…だって意識しちゃってたから…
じゃあ……た、隆…」
思い切ってその慣れない呼び名を口に出してみて、
あまりの違和感に鼓動がうるさくなった。
恐る恐る三ツ谷を見ると、嬉しそうに目を細めていて、その艶めかしさで今度は心臓が止まりそうになる。
きっと今、顔が真っ赤だろうと思うと、本気で恥ずかしくなってきた。
「や、やだなんか!なんかめちゃくちゃ現実味無さすぎて…これってまだ夢かもしんないよね…?
名前呼ぶだけでこんな緊張しちゃうとか、私、」
ガタッと三ツ谷が立ち上がった。
ギシッとベッドのスプリングの音が鳴る。
…え???