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progress ~東リべ卍~R18~

第14章 revive



「……ごめんな。まだ謝れて無かったから…」


「…えっ…と…なにが?」


「だからその……キスしたこととか…」


「あ、あぁ…いいの。気にしてないから…」


好きではないのにキスをした意味はちょっと分からなかったが、好きな人からされるそれはもちろん嫌なわけはない。


「傷つけるつもりはなかったんだ。
俺、お前のこと…好きだからさ」


「うん…」


「………。」


「え?」


一瞬耳を疑ったが、
あ、違うよね。これもいつものやつだよね…
最近気まずかったから妙な感じに聞こえちゃった。

と思い苦笑いする。


「あのさラン…ひとつ聞きたいんだけど…」


「あ、うん何?」


「その…指輪は……」


眉をひそめて少し不安そうな面持ちで右手の薬指を見つめてくる。


「あっ、あーこれ?
お祭りの時の射的で当てたのを万次郎がくれたんだよね」


手を翳してムーンストーンを眺める。

石言葉は確か…

幸福、純粋な愛、恋の予感



「そっか……。
マイキーに心移りしちゃう前に、言わなきゃな…」


「……??」


三ツ谷は突然真剣な顔をして深く息を吸い、意を決したようにランのその手を握った。


「っえ?」




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