• テキストサイズ

progress ~東リべ卍~R18~

第14章 revive



しばらくして、パッと手術中のランプが消えた。


医者はマスクを外してフゥと息を吐いた。

張り詰めた空気が流れる。


「お二人共、一命はとりとめました。
手術は成功です。」



「よーーっしゃぁぁああ!!!」
「やったぁあ!!助かったァァ!!」
「ひぃぃぃーーーん…ヒナぁ」
「よかった、ほんと良かった…」


全員泣いて喜び、外で待っていた隊の皆にも知らせに行く。


歓声が湧き上がった。


三ツ谷の目から堪えていた涙がとめどなく流れた。
そんな三ツ谷の前に場地が現れる。


「場地っ…」

「んな情けねえ面、あいつには見せんなよ」

「………お前もだよ…」


場地は自分の涙に気付いていなかったようで、フイと顔を背けて帰っていってしまった。


三ツ谷は茫然としているペーやんに話しかける。


「お前がパーを想ってやっちまったってことはみんな分かってくれるよ。でもなペーやん、1番パーちんのこと考えてたのはドラケンだかんな。ドラケンはあれから毎日パーちんの親と一緒に面会行ってたんだ。親族しか会えねーのにさ、差し入れ持って、面会中はずーっと外で1人で待っててさ…」


ペーやんはその事実に目を見開いた。


「そんなドラケンを、お前は嵌めたんだ。
なんで事件の日自分は居なかったのか、何も出来なかったってずっと悔やんでたランだって、パーの両親に謝りに行ってたんだぞ。」


「……っ…」


「ちゃんと謝れよ。
ドラケンにもランにもみんなにも…。」


「うん…っ…」


「おかえり。ペーやん。」




.
/ 996ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp