第14章 revive
しばらくして、パッと手術中のランプが消えた。
医者はマスクを外してフゥと息を吐いた。
張り詰めた空気が流れる。
「お二人共、一命はとりとめました。
手術は成功です。」
「よーーっしゃぁぁああ!!!」
「やったぁあ!!助かったァァ!!」
「ひぃぃぃーーーん…ヒナぁ」
「よかった、ほんと良かった…」
全員泣いて喜び、外で待っていた隊の皆にも知らせに行く。
歓声が湧き上がった。
三ツ谷の目から堪えていた涙がとめどなく流れた。
そんな三ツ谷の前に場地が現れる。
「場地っ…」
「んな情けねえ面、あいつには見せんなよ」
「………お前もだよ…」
場地は自分の涙に気付いていなかったようで、フイと顔を背けて帰っていってしまった。
三ツ谷は茫然としているペーやんに話しかける。
「お前がパーを想ってやっちまったってことはみんな分かってくれるよ。でもなペーやん、1番パーちんのこと考えてたのはドラケンだかんな。ドラケンはあれから毎日パーちんの親と一緒に面会行ってたんだ。親族しか会えねーのにさ、差し入れ持って、面会中はずーっと外で1人で待っててさ…」
ペーやんはその事実に目を見開いた。
「そんなドラケンを、お前は嵌めたんだ。
なんで事件の日自分は居なかったのか、何も出来なかったってずっと悔やんでたランだって、パーの両親に謝りに行ってたんだぞ。」
「……っ…」
「ちゃんと謝れよ。
ドラケンにもランにもみんなにも…。」
「うん…っ…」
「おかえり。ペーやん。」
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