第14章 revive
そもそも……
まだこないだのことも謝れてねぇし
ちゃんと素直な気持ちすら伝えられてねぇのに…
井の中の蛙のままでいるなんて
意気地なし君のままでいるなんて
俺はぜってー嫌だ…
マイキーも場地も…
みんなが惚れてるお前に惚れられてる俺が
なんでこんな1番情けねぇんだよ…
なんであんときランを行かせちまったんだろう…
なんで守ってやれなかったんだろう…
なんでもっと、もっと、
たくさん甘やかしてやれなかったんだろう…
どうして…好きって…
言えなかったんだろう…
どうしてそれでもあいつは
俺に笑いかけてくれたんだろう…
"三ツ谷くん!"
そう呼んでくれる
いつもの笑顔が脳裏に浮かぶ。
"気がついたときゃ遅せぇんだよ
てめぇの想いなんて関係なくな。"
"自分の範囲内でしか物事を考えられない、
視野の狭い奴のことだよ"
ドラケンと万次郎の言葉が反芻された。
頼むから…
俺をクズにしたまま逝かないでくれ。