第14章 revive
「みんなうるせぇよ。
病院なんだから静かにしろ。」
「マイキー…」
「マイキーくん…」
万次郎は静かに椅子に腰掛け、
手術中のランプを見つめた。
「ケンチンはさ…昔っから、言ったことはぜってー守る奴なんだ。こんなとこでくたばんねぇよ。
天下とるって約束したかんな。
ランだって…俺との勝負まだついてねぇし。俺の創った未来をまだ見せてねぇし。
俺、そのためだけに今までやってこれたんだ。
だから皆…2人を信じろ。」
三ツ谷は握り締めているスカーフをボーッと見つめた。
ところどころに血痕がついている。
赤いスカーフでも、その跡は禍々しさを帯びて染みていて、手が震えた。
新しいの…作らせてくれよ…
そんでまた…似合ってるって言わせてくれ。
将来、俺のモデルになってくれるって夢…
叶えたいんだ。
見たいんだよ。
俺の服で着飾ってるお前を…
お前でいっぱいになってるスケッチブック
どうすりゃいいの?
まだまだ思い浮かぶんだぜ。
たまってく一方なんだぜ。
それを1つも見ることができねぇなんて
俺、生きる意味無くすよ…。