第13章 regret
タケミチは乱闘の中、今日死ぬはずの
ドラケンとランを必死で捜していた。
しかし当然、強い雨とかなりの大人数のせめぎあいの中、なかなか見つけることが出来ない。
しかしそこに…
キヨマサを発見することは出来た。
いた!!キヨマ…
え?!?!
キヨマサは満足気な顔をして
既に血の着いたナイフを握っていた。
「?!ドラケンくん!!!」
視界をめぐらせ、映り込んできたのは
腹部を刺されて気を失っているドラケンだった。
「ドラケンくん!!ドラケンくん!!!」
マイキー「どうしたタケミっち?!」
「ドラケンくんがっ…刺された!!!」
マイキーは目を見開いてその方向へ駆けつけようとする…が、それを半間が邪魔をする。
「マイキー見ーっけ♡」
「タケミっち!!ケンチンを頼む!!」
そうだ!俺がドラケンくんを!!
でも…!… ランさんは?!
懸命に視線を走らせると、
一心不乱に揺れる赤いスカーフが見えた。
「ランさんっ…!」
雨の中、息を切らして敵と懸命にやり合っているランと、その近くで三ツ谷が戦っているのが目に映る。