第13章 regret
そこには何十人ものメビウスが倒れていた。
「ドラケンくん!!」
「…おう…タケミっち…三ツ谷…」
ドラケンは血まみれでなんとか立っていた。
「ラン!!」
「あぁ…来てくれたんだ三ツ谷く…」
エマの前で息を切らしているランの頭からも血が流れている。
「ペーやんてめぇ!!
なにメビウスとつるんでんだよ!!」
「うっせえ三ツ谷!!てめぇも殺すぞ!」
「卑怯だよ!みんなバット持って!こんなに大勢引き連れて!」
エマが涙ながらにペーやんにそう訴える。
「ラン…平気か?」
「ん…頭痛い…けど…なんとか…」
ランは頭を抑えながらもなんとか立っている。
ドラケンはもう限界そうで座り込んでしまった。
「あー…疲れた…さすがに20人が限界…か
あとは頼むぞ…三ツ谷…」
「うっす。」
タケミチは周りを見回し、焦る。
あれ?!キヨマサがいない?!
やばい!!
雨の中この人数に囲まれてたら
どっからキヨマサが襲ってくるのか
わからない!!
「まとめてやっちまえ!!」
その時…
バブンバブン!!
「ふん…やっときたか…」
「マイキーのバブだ」
「遅いよ万次郎…」
ランは戦闘中、なんとか万次郎にも電話をかけていたのだ。
ポケットの中でずっと通話中にしていただけだったが、察して駆けつけてきたようだ。