第13章 regret
「おい!!!」
「「?!」」
その声の主はなんとランだった。
「てめぇら何してくれちゃってんだコラ!!」
完全にキレている月乃ラン…
噂にも聞く女…やばい…
その場に集っていた
メビウスの一派は奥歯を噛み締める。
「良平お前!なんのつもりだ!
こんなことまでして春樹は喜ぶと思ってんのか!」
「てめぇまでうるせえよ!!黙れ!!」
「戻ってこい良平!!」
「うるせえええええ!!!」
泣き叫びながら迫ってくるペーやんをランが一蹴りして吹っ飛ばした。
その瞬間、メビウスの男がバットをランに振りかざしてきたのを、血を流しているドラケンが止めた。
「俺が相手するから…お前はエマを…頼む…」
「…っ、でも堅…」
「平気だ…こんくらい屁でもねぇよ…」
ランは確かに今、エマに危害が及ぶのだけは避けなくてはと思った。
ドラケンの想いを汲んで、ランはエマを庇う形で体勢を整えた。
エマを庇いながら、襲いかかってくる奴らに蹴りを入れていく。
ドラケンもなんとか1人でやり合っていた。