第13章 regret
「雨とか最悪〜」
「だーれもいなくなっちまったし、
帰るしかねぇな」
「ヒナに電話してみようかな?」
「こんな雨じゃさすがに帰ったろ」
「ドラケン!!!!」
「「?!」」
ドラケンとエマが雨の中、傘をさして歩いていると突然の怒鳴り声。
振り向くと…そこにいたのは殺気を纏って雨に打たれている特攻服姿のペーやんだった。
「おー、ぺー?
どうした?タスキなんかかけて。」
「深刻な顔してどうしたの?ペーやん。」
「…エマ、これ持って向こう行ってろ。」
察しがついたドラケンは傘をエマに渡してペーやんに向き直った。
「ぺー。やっぱお前は納得いかねぇか。
俺が気に入らねぇんだろ?
タイマンか?買ってやるよ」
その瞬間、後ろからメビウスの隊員にバットで殴られた。
「ど、ドラケン!!」
血を流してよろりと起き上がる。
「くそ…てめぇメビウスとつるんでやがるのか…」
次々とメビウスの特服を着た連中が集まってきていた。