第12章 reconcile
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«東マンのマイキー派の奴がドラケン君を的にかけてるらしいよ!下の連中はまだ納得してなくてヒートアップしてるみたい!第二次抗争だな!»
友達の山岸からそう連絡を受けたのはタケミチだった。
くそっ…浮かれてた!
2人が喧嘩をやめれば抗争は止まるって思い込んでた!
なんで俺は油断してたんだ!!
タケミチは浴衣姿の日向を置いて走った。
すると、神社の境内に人だかりができているのが目に入る。
よく見ると、メビウスの奴らと東マンの奴らが集っていた。
そして、ナイフを持っているのはキヨマサだった。
「ドラケンは俺が殺す」
確実にそういったのが聞こえてタケミチは驚愕する。
しかしタケミチは盗み聞きがバレてボコボコにされてしまった。
「全部終わったらお前に罪被ってもらうからよ。
芋虫みてぇに転がっとけカス。」
大雨に打たれながら茫然と考える。
そうだ…勘違いしてた…
俺は強くなったわけじゃない…
マイキーくんたちといて
強くなったと錯覚してただけだ…
結局これが…
俺なんだ…