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progress ~東リべ卍~R18~

第12章 reconcile





「突然どうしたんだ?マイキー」


三ツ谷は連絡なしに突然家に来た万次郎に首を傾げる。
しかもずぶ濡れで、懐に何かを抱えている。



「ま、とりあえず入れよ」


「んーん。いいんだここで。」


「?」


万次郎はなぜか笑みを浮かべている。


「三ツ谷に聞きてぇことあるんだけど。」


「ん?なんだ?」


万次郎はハーっと息を吐いてから真顔になった。


「… ランのこと、なんとも思ってねぇんだよな?」


三ツ谷は目を見開いて固まる。



「だったら手ぇ出すのやめろや」



万次郎の低い声色とその威圧感は
誰もを怯ませる迫力がある。



「……どういう意味だ?」


「そのままの意味だ。
前から言ってるけど、ランは俺の女だしな」


その言葉に、三ツ谷の表情が徐々に険しくなる。


「なら俺も言わせてもらう。
前から思ってたんだが、そのセリフの意味はなんだ?
付き合ってねぇのに、どういうつもりで言ってる?」


「そう約束したんだよ」


「は…意味がわからねぇな」


「意味わかんねぇのはどっちだよ。」


無言の睨み合いのさなか、
奥から三ツ谷の妹ルナが出てきた。


「お兄ちゃんをいじめるな!!」


「あ?」
「ルナっ!あっち行ってろ」


しかしルナは万次郎の前に行くと、目を逸らさず万次郎を睨みあげている。
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