第12章 reconcile
「何かしでかそうとしてるってこと?」
«はい…おそらく…ぺーやんくんが…
しかもなんか…メビウスの連中まで絡んで来てるみたいで…»
「は?!なんですって?!」
«よくわかんないすけど…ランさんには報告しとかなきゃと思って…»
「わかった。情報ありがとう」
電話を切ってから、嫌な汗が流れた。
基本的に、うわさや情報は自分に集まるようになっている。
不安に思っている下の隊員がこうして相談してきたりすることはよくある。
それでも、一致団結されれば見落とすこともある。
今回報告してくれたのは今のたった1人だった。
ということは、
大半のマイキー派が何か企んでいるということだ。
「どうしよう…
一応今から堅のとこ行った方がいいのかな…?」
いや、考えてる暇があったら
とりあえずは行動しよう!!!
ランは強くなっている雨の中、
バイクを走らせて祭りの方へ戻って行った。