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progress ~東リべ卍~R18~

第12章 reconcile



ランと万次郎は
適当な場所を陣取って花火を見上げた。


「わぁあ〜…キレーだなー」


「だな。」


万次郎は、ガリガリとりんご飴を噛み砕きながら、チラとランを横目に見る。

ランの瞳がめまぐるしく鮮やかな色に変化していっている。

花火なんかより、多分こっちのが飽きねぇ。
そう思って目を細めた。


「昔、真一郎ニィとやった花火も楽しかったよね!」


「うん。まだまだ夏は長ぇし、またやるか!」


「うん!やろ!」


すっかり元気になっているランにホッとする。

でもランのことだから…
きっと1人になったらまたごちゃごちゃ考えんだろーな。


俺はこう見えて、ラン以外でも、東マン幹部のあいつらの考えてることなんてけっこー分かる。

三ツ谷…
あいつはぜってーランに惚れてる。
なのになんで振ったのか…
理由…バカだから。
でもすげぇ大人な奴だから。


あと場地はそれも分かった上で
三ツ谷に惚れてるお前に対して必死に自分の欲望押さえ込んでる。
理由…バカだから。
でもすげぇ優しい奴だから。


それから俺は…
そーゆーの全部ひっくるめてわかった上で、
ラン、お前の幸せを願ってる。
理由…バカだから。
でもすげぇカッコつけだから。


苦しいけど頑張れる。
いなくなるほうがもっと苦しいから。
お前を見るたびに俺の想いは高まるばかりで抑えることがけっこー難しい。

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