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progress ~東リべ卍~R18~

第12章 reconcile



「これやるよ、タケミっち。」


「え?!いいんすか?!わぁぁあ〜っ」


万次郎から特賞のプレステを渡され、
タケミチは目を輝かせる。


「うん。だってうちに2台もいらないしね。」


「あざっす!!!一生大事にしやすっ!!」


「ヒナちゃんにはこれあげるね」


ランはクマのぬいぐるみを日向に渡した。


「わぁ…嬉しいです!ありがとうございます!」


万次郎は自分の景品のデカい菓子セットを満足気に眺めてから、他の獲得商品も2人にあげてしまった。


「俺はこれだけあればいーやー♡」


「やっぱお子ちゃまかよ」


ランは呆れたようにため息を吐いた。


「でも、これだけじゃないよ。」


万次郎はそう言って小さな箱をポケットから取り出した。


「ん?それもさっきの景品?」


「うん。これはお前にやる。」


その箱を開けると、なんと透明の石が埋め込まれた指輪が入っていた。

箱の隅にはムーンストーンと書いてある。
そして、石言葉も書いてあった。


"幸福、恋の予感、純粋な愛"



「手、出して。」


「あ…うん…」


ランが右手を出すと、その薬指に指輪を嵌め込んだ。


「おー!ピッタリじゃん」


「うん!綺麗……ありがとう万次郎。」


「どーいたしましてー」


指輪の嵌った手を夜空に翳すと、月光に照らされたムーンストーンがキラキラと輝いた。

初めて指輪なんて嵌めた…

ランは気恥しさと嬉しさで胸がいっぱいになった。
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