第12章 reconcile
万次郎は目に入ったものにすぐ飛びついて見失ってしまうので、ランははぐれないように袖を掴んだ。
すると、そのまま万次郎の方から指を絡ませて繋がれた。
なんとなく気恥しいけれど、
幼い頃はたまにこうして手を繋いでいたから初めてというわけでもない。
なんだかとても懐かしい感触がした。
万次郎が綿あめの屋台の前で足を止めた。
「おっさん!自分で作らせて〜」
「え。あぁ、いいけど…」
万次郎が有無を言わせぬ態度で勝手に綿あめを作り出した。
「…はは…バカ。」
ランは苦笑いする。
本当に馬鹿みたいにみるみる特大の綿あめになっている。
目を見開いて固まっている店主を無視して2人は1つの特大綿あめを食べながらまた歩き出した。
今度は、お面を買おう!と言い出したので、
万次郎はドラえもん、ランはドラミちゃんのお面をする。
面白いので写メもたくさん撮った。