第11章 radiant
「うーん…まず、見た目も性格も可愛いやつだよ。
いろんなこと必死で頑張ってて、すっげー強がりだけど、思いやりがあって優しくて…ホントは誰よりも繊細で傷つきやすくてさ、脆い部分を必死に隠してる感じで…なんつーか、守ってやりたくなるんだよな。」
「…へぇ…それはすごく女の子っぽいね。」
「……。うん、そうだな。
俺から見りゃ、すっげぇか弱い女の子って感じなんだ。」
その言葉に、ランの心がチリと傷んだ。
「そっか…。私とは正反対だね…」
「……。」
バカだなコイツ。
お前のことなのに
自分のことをまるで分かってねぇんだな。
「…素直なとこも可愛くてさ。
反面、俺は素直になれねぇんだよな…
だから、傷付けちまうし…そもそもうまくいくわけなくて。なんつーか、俺がだらしねぇだけなんだけど…。」
視線を落としたまま1度口を噤んで
チラとランを見ると、
眉を下げて、優しい目でこちらを見つめていた。
いま、何を考えて俺の話を聞いてんだろう…
三ツ谷はフゥとため息を吐いた。