第11章 radiant
「悪ぃ三ツ谷、言い過ぎた。
大丈夫だ。俺、ランをそんなふうに見てねぇから。ちょっとふざけただけ。」
そう言ってニコニコ笑って三ツ谷の肩に手を回すドラケンを、三ツ谷は思い切り睨む。
「てめぇ…ふざけてるレベルですることじゃねぇぞ。
次やったらマジで殺すかんな」
その言葉に、
ドラケンは肩に手を回したまま真顔になった。
「その言葉、お前があいつの男になってから聞きてぇな。」
眉間に皺を寄せる三ツ谷を、目と鼻の先で真剣に見つめる。
「だってそうだろ?
俺もお前も、今は同じ立場なんだぜ?
てことは、誰がランに手ぇ出そうが文句言う資格は俺にもお前にも誰にもねぇだろ?」
三ツ谷の目が見開かれ、大きく瞳が揺れた。
「たとえ手ぇ出すのが、マイキーでも場地でもな。」
ドクンと三ツ谷の心音が、
回しているドラケンの腕に響いた気がした。
「それでコロッとランがいっちまっても、お前は誰も責める資格はねぇよな」
「・・・」
「でもそうなった時にお前が手ぇだしたら、殺されるのはお前だよ、三ツ谷。」
さらに目を大きく見開いて固まっている三ツ谷に、ドラケンは眉一つ動かさない。
「俺の言いてぇこと、分かるな?
気がついたときゃ遅せぇんだよ」
てめぇの想いなんて関係なくな。