第11章 radiant
食べ終わってから後片付けをし、
ランが率先して皿洗いをする。
「なぁ、いいよ、ラン。
せっかく来たんだし、ルナたちと遊んでやっててよ」
「うん!これ終わったらね。」
「なぁ三ツ谷ぁ」
「?」
ドラケンにポンポンと隣を叩かれたので
おずおずと腰を下ろす。
するとドラケンは静かな声色で
耳元で言った。
「お前さ、ランとなんかあったんだろ」
「?!は?」
「わかり易すぎんだよお前ら。」
「っ…別になんもねぇよ」
「……ふぅん?」
射抜くような目で見つめてくるドラケンに、三ツ谷はゴクリと生唾を飲み込む。
「俺さぁ…」
「?」
「今日ここへ来る前にさ、
あいつのこと、押し倒しちゃったんだよな」
その言葉に、三ツ谷は目を見開いた。
「…あいつって…誰のことだ」
「あ?んなのランに決まってんだろ。
しかもなんにも抵抗しなくてさぁ。
危うく俺、そのままやっちまうとこだっ」
ガッ!!
三ツ谷が勢いよくドラケンの胸倉を掴んだ。
ドラケンは表情ひとつ変えず、冷たい目で三ツ谷を見下ろしている。