• テキストサイズ

progress ~東リべ卍~R18~

第11章 radiant



「でもラン、少しは分かったか?
お前は自分が強ぇから、男には何もされねぇって思ってんだろうけど、実際いざこんなふうになった時、さっきみてぇに体震えて無抵抗になっちまうんだよ。お前なら俺のこと、本来すぐぶっ飛ばせたはずだろ?」


「そっ…それは…っ!
だ、だって…堅…だから…そのっ」


「お?それって俺になら何されても良かったってこと?」


「ち、違うよ!!ぜってー嫌だよ!!」


怒ったように真剣な眼光を突き刺してくるランに、ドラケンは苦笑いする。


「んなハッキリ言われっと、さすがに傷つくわぁハハッ」


「・・・からかうなよバカ。」


ランは火照った顔を背けた。


「でもとにかくさ、ラン。
お前って女なんだから、」


「違う、私は女じゃない」


「まだんなこと言ってんのか?
お前は女なんだよ、それも、イイオンナだ。
だから、いつどこでどういうふうに暴力以外のことをされるか分かんねぇ。
多分俺だけじゃなく、東マンの誰もがその心配はしてると思うぞ。
なぜなら、お前以外の東マンの奴ぁ男だからだ。」


「…は?なに、それ…?」


「男は本来どんな生き物なのか、ちゃんと分かってる。あんま分かってねぇのは異性であるお前だけだ、ラン。」


目を見開いたまま固まってしまった。
そんなふうに考えたことなんてなかった。
/ 996ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp