第11章 radiant
「なぁ… ラン…」
「んー?」
「それってよ…どの男でもそうなのか?」
「は?」
顔を上げたランの肩を、ドラケンは突然ガッと押した。
トスッとベッドに押し倒されたランは、覆いかぶさって目と鼻の先で見つめてくるドラケンに目を瞬かせる。
「へ?…な、なに?なにすんの」
急いで起き上がろうとするも、
ドラケンによって手首を押さえつけられた。
「どの男でも嫌なのかって聞いてんだよ」
「いっ、嫌に決まってんでしょ…
絶対考えらんない!反吐が出る!」
細まるドラケンのどこか色欲を纏ったような見たこともない眼光に、鼓動がバクバクとうるさくなった。
「てか…な、なんなの?どいてよ」
「ラン…お前に忠告しといてやるよ。
こーゆー密室で男と二人きりになると…
どーなんのか…」
抑えられている手首が震える。
ドラケンの顔がますます近づいてきて、
唇が触れる寸前になった。
ギュッとランが目を瞑った瞬間…
ゆっくりと体を抱き起こされていた。
「…え……」
「なんってな!」
ニタニタ笑っているいつものドラケンが、
何事も無かったかのように隣にいて唖然となる。