第3章 react
「ちーっす。呼んできましたよ〜」
「ほぉ…」
先輩たちはタバコを揉み消し
ニヤつきながら立ち上がった。
「こいつがマイキーで……!!えっ」
その瞬間……
マイキーは一直線に先輩らの方へ走り……
…飛んだ。
ものすごいジャンプ力で
鮫山の顔面を蹴り落とした。
そいつの顔は一瞬で血塗れになり陥没。
「「!!!!!!!!」」
俺も先輩たちも驚愕してしばらく固まった。
そしてマイキーはキャンディを口から離すと…
「群れでしか行動できねぇ奴らが…
…なんの用?」
その時…
ドガ!!
他の先輩の1人に、ランが飛び蹴りを食らわせていた。
無表情のまま息も切らさずキャンディを咥えたままで血塗れの男を見下ろしているランには、マイキーとは違った意味で戦慄した。
たった1発で一瞬で2人からボコられた先輩2人を見て、
全員慌てて逃げて行った。
「俺が七小のマイキー様だ。」
す…すげぇ…
なんなんだこいつら……
俺は尚も唖然とした表情を戻せないで固まっていた。
「お前、四小のドラケンだろ?
お前みたいにカッケー奴がさぁ、なんであんなカス共とつるんでんの?」
「………。」
何も言えなくなってしまった。