第3章 react
「ラン、お前も来るー?」
「ん。」
その女子はキャンディを咥えたまま無表情で頷いた。
…え。ちょっ…と待て。
こいつは何??
「…あのさ、マイキーくん。
その子は?呼んで来いって言われたのはマイキー君だけなんだけど」
「ん。こいつのことは気にしなくていーよー」
気にしなくていいよって…
ますます調子狂う…。
ホントに大丈夫なのかな。
マイキーと違って、この女、こんなに俺に対して敵意剥き出しにしてんのに…
あ!!!!!
まさか!!!!
わかっちゃったぞ俺!!
ホントに強いのはこのアホっぽいマイキーじゃない!
この女だ!!
こいつがこのマイキーの側近みてぇな奴で、
めちゃくちゃ強いんだきっと。
族の総長ノシた奴もきっとこの女だ…
あんま強そうには見えないし
信じられないけど…
このマイキーって奴よりは
まだそっちのが真実味がある…気がする…
そしてマイキーとこのランって女は
本当に先輩らの所まで無言のままついてきた。