第11章 radiant
「制服のコス超似合ってんね♡」
「すぐNo.1なっちゃいそ!」
「てゆーか歳はいくつなのぉ?」
「15です!」
ニッコリ答えたランに、
女たちは目を見開いて一瞬言葉を失った。
「て、てて店長!やべぇよさすがに!!」
「摘発されるよバカ店長!!」
「うちら職失ったら困るってぇえ!!」
「なっ…廊下でピーピー喚くな!!
この子は新入りじゃねぇよ!!
ケン坊に会いに来たんだと!!」
「なーんだ、ケン坊の彼女かぁ」
「マジ焦ったわァ〜ひぁ〜…」
「へぇ!こんな可愛い子、ケン坊やるじゃん」
そんなこんなでようやくドラケンの部屋の前まで着いたみたいだ。
「うぉーい、ケン坊〜。
彼女のご来店だぞぉ〜」
「…あ?…かのっ…えぇ?!」
その声が聞こえた瞬間、扉が開いた。
「っは?!ラン?!
おまっ!こんなとこまで何しに」
「エマだと思ったぁ〜?クスクス
お邪魔しマース。ありがとテンチョー」
「へいへい。ごゆっくり。」
パタン…
扉が締まり、狼狽えているドラケンを無視してランはぐるりと部屋を見渡す。
「へぇ〜。なんかすごい住みやすそう〜
堅って綺麗好きだよねぇ。」
「てめっ…一人で来たのか?!
ここには野郎以外入れたことねぇんだぞ。
エマですら来させたことねーのに」
ランは満更でも無い様子でベッドに腰掛けた。