第11章 radiant
そして今度は戻ってきたナホヤに急いで問いかける。
「ねぇそれで?三ツ谷くんに会って何?」
「んー?ああ、なんかキメェくらい沈んでたんだよ。
妹2人連れて買い物してたんだけどよ、なんかその妹たちも暗くってな〜。話しかけたんだけど、っあ!俺の番だぜっしゃぁぁあ!!」
「えっ!もうまたぁ?!勘弁してよ!」
今度は入れ替わりにソウヤが戻ってきたのでまたランは急いで詰め寄る。
「で、で?ソウヤ、さっきの続き!」
「ん?あー、そんでねあのね、妹たちもいて、会話聞こえてきたんだけど、ランが最近遊びきてくんないからどーたらこーたら…そしたら三ツ谷が、はぁーしゃーねーだろアイツも忙しいんだよって。
やっぱラン、マイキーとドラケンのことで今忙しい?」
「え…あ…」
「でもあんな小さい子たちを寂しがらせたら可哀想だよ。前は三ツ谷んちしょっちゅう遊び行ってたんだろ?…あ!次俺ぇ〜!!」
ソウヤが行ってしまい、またナホヤが戻ってきた。
「あ!で、で?」
「んでよぉ〜、話しかけたら、妹2人にすっげー睨まれて、ランちゃん返せ!なんて言われたんだぜぇ?参っちゃうよったく…。三ツ谷は苦笑いしてたけど明らかにドヨーンとしてたし…お!ダブルじゃねぇかアングリー!」
「やったぜ兄ちゃん!へっへーい」
パンっ!
ハイタッチをして喜んでいる河田兄弟を見つめながらランは茫然とする。