第3章 react
「…ん?…にゃに?」
そ、そ、そ、想像と違う!!!!
もっとゴツイ、俺よりデケェ化けもんかと思ってた!!
なのに……
そこにいたのはチビで寝癖のついた
ぼんやり顔のただのガキ。
しかも棒付きキャンディを咥えながら隣に一人の女子を連れていた。
そいつも同じくらいのガキで、
同じようにキャンディを咥えていて、そしてこのマイキーとは違って明らかに俺に対して敵意丸出しの眼光を向けていた。
そして、マイキーは俺に近寄ってきて、モゴモゴ声で多分こう言った。
「ねえ……四十八手って何個か被ってるよな…」
「…………え。」
「どう見ても四十いかねぇんだよ…どー思うー?」
「ど…どうって…むしろ何それ…?
あ、あの…マイキー…くん…だよね?」
「うん。そーだよ。何?」
「ち、中学の先輩が、君のこと呼んで来いって…」
「はぁ"?」
その時初めて、マイキーの目付きが変わった。
俺は少し怯んだ。
「ぁ!っや…無理にとは…」
「いーよー♪」
「え」
今度は突然明るくなったから逆に狼狽した。
「お前の頼みだから聞いてやる。
がっこーに荷物置いてくる。
行こーぜラン。」
ランとかいうガキも歩き出した。
……変な奴…
調子狂う。。
こんなヘナチョコ。
そっこーでボコられんだろーなー。