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progress ~東リべ卍~R18~

第11章 radiant



「え?」

「え?」


柚葉と八戒が口を半開きにしたまま固まる。



「それは…良かったんじゃないの?
やっぱり三ツ谷もあんたのこと」


「そうじゃないの」


ランは拳を握って俯いた。


「好きじゃないって言われたんだよ。
私のこと仲間ってだけで別になんとも思ってないんだって。」



「はあ?!
キスしたくせに何言っちゃってんのあいつ!」


「た、タカちゃんが…き、きキスを?!」


柚葉は一気に顔を険しくしていて
八戒はひたすら狼狽している。


「……あ…なんかごめん、こんな話して…
もう、いいから。三ツ谷くんのことは。」


「そのスカーフまだしてるくせに?」


柚葉の言葉にドクンと鼓動が波打った。


「好きって気持ちはそう簡単に変えれるもんじゃないよ。
好きになる相手なんて、自分で選べないんだしさ。
つまり、理屈なしの無意識なんだよ。」


そんな感情が、そう簡単に抑制できるわけねぇよ

と柚葉が続けた。


その言葉が、やけに大きく心に響く。



「タカちゃんはさ……
すげぇ真っ直ぐな男なんだ。」


突然ポツリと呟いたのは八戒だった。


「どこまでもカッケェ男。
俺からすりゃあ、この世で1番カッケェ男。
人の心を想いやれる、そんな男だ。」



八戒は腕を組み、
真剣な眼差しで言った。



「そんなタカちゃんが、
人の気持ちを弄ぶようなマネ、ぜってーしねぇ。」



その言葉に目を見開いた。

しかし柚葉は険しい顔を崩さない。
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