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progress ~東リべ卍~R18~

第11章 radiant




「でも、違う衝動もあるよ?」


「…え?どんな?」


「お前のこと、どーにかしたくなる衝動。」


「ハハッ、なにそれ?
私の事、殺したくなるってこと?」


「あー…それに近いかも…」


「はぁ?」


「・・・」


ぐちゃぐちゃに犯して、自分の色に染めて、
俺のことしか見えなくなるようにしてやりたい。

俺のためだけに生きてほしいとすら思う。


でもそんなことは言えるわけなくて…


「… ラン」


そう言って覆い被さって、
目と鼻の先で見つめる。


少し驚いたように目を丸くしているランが瞳に映る。


ここでキスしてしまったら、
嫌われるだろうか?

いや…きっと確実に嫌われるな。



「なに…?万次郎…?」


顔が近すぎる。

万次郎の綺麗な瞳がどこか切なげに揺れていて、
目を見開いている自分の表情が映っている。


万次郎が背中に手を回し、抱き起こしてきた。

そのまま向かい合ってギュッと抱き締められる。




「誰にも渡したくない。
ずっと俺のもんでいてよ…」





「………」


いつものように、「私、誰のものでもないんですけど!」と言われるかと思いきや、ランからは何も言葉が出てこない。


困らせてる…

そう思った。
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