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progress ~東リべ卍~R18~

第11章 radiant



「てかそんまま学校行く気?
笑われるよ?」


「うっせぇな…俺を笑う奴いたらぶん殴ってるよ」


「私今ちょー笑ったよ?ぶん殴れば?」


「・・・」


「はぁ…ちょっと来て!」


学校に到着したので、ランは万次郎の手を引いて屋上へと足を運んだ。

万次郎を座らせ、持っていたコームで髪をとかし、髪ゴムでいつものマイキーヘアにする。


「これでよし。その髪ゴムあげるよ」


「えーいーのー?」


「うん。私にはもうこれあるから要らないし」


そう言って、頭の赤いスカーフを指さす。


「・・・」


万次郎は無表情のまま仰向けになった。
ランも仰向けになる。


青い空に僅かな雲が流れている。
今日はとても天気がいい。


「俺、今日はこのままサボろ〜」


「えー?出席日数足りなくなるよ〜?
圭介みたいに留年しちゃうよ〜?」


「なんとかなるよ。
もー今はなーんにもする気起きねぇ」


「……じゃあ今日は私もサボる」


そう言って目を閉じるランに
万次郎は顔だけ向ける。

赤いスカーフが白い肌には映えているが
首の卍の墨とはミスマッチだと思った。
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