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progress ~東リべ卍~R18~

第10章 return



三ツ谷は、意外にも綺麗に色塗りをしていくルナマナたちに微笑む。


あー、我ながらどれも良いなぁ。
ぜってー似合う!!


「どーだ?かなりイイ感じのお姫様だろ!?」


そう言って得意げに笑うと、
ルナマナは色塗りをしながら無機質な声を出した。


「でもどれもシンデレラじゃないね。」
「白雪姫でもない。」


「・・・」


「全部、ランちゃんだね。」


「!!!」


その発言でようやく三ツ谷は気が付いた。


俺……いつのまにランを描いてたんだ。

これが似合うあれが似合う
こうしようああしようって…

明らかにランを想像しながら
描いてた…



三ツ谷はそんな自分に呆れたように笑った。


「不思議と、あいつに着せたい服のイメージはいくらでも湧くんだ。…きっと、どれも似合うだろうな…。」



いつか、こんなウェディングドレスを着たランを、俺が客観的に見つめている未来が来るんだろうか?

隣にいる王子様は…
誰なんだろうな。


ぜってー幸せにしてくれる奴じゃねーと
きっと俺、そいつ半殺しにするな。



「ルナはランちゃんにはこれが一番と思う!」

「えー!マナはこれだと思うー!!絶対!!」


そんなふうに言い合っているルナマナに笑みを零す。
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